共感力

ハイエフィカシー!

共感力という言葉を聞かれたことがあると思います。

書籍や自己啓発の分野ではちょっとしたブームになりましたよね。

人間関係において、他者とのコミュニケーションを円滑する技法や考え方として人間の共感する能力についてとりあげられています。

日本社会はこれまで同質社会、単一文化社会などと言われて、職場や家庭などの日常社会における意思疎通は良好に行われていると考えられてきました。

ところが昨今の、世代間ギャップ、職縁社会の機能低下、ネット環境による対面接触の減少などから、相手のことを慮ることができないとコミュニケーションが上手に出来ないことに気づき始めた、ということでしょう。

コミュニケーションするうえで、相手のことを慮る、相手の立場を理解するなんて当然だろう、といってしまえばそれまでですが、言うは易し、行うは難し。

同じ言葉を話しても、その言葉に込められた情報を読み取る能力が人によって異なる、ということは、文字情報でのコミュニケーションを成立させるためには、相応の努力が必要となることが分かります。

このコミュニケーションを円滑に進めるために、共感という相手の状態を考慮する重要性が訴えられてきたのです。

今回はコーチングを学んでいる私たちの視点で、この共感(力)に切り込んでみたいと思います。

その意味では、先ほど述べたような世間で取り上げられるような共感(力)とは、まったく次元が異なります。

そのため、コーチングの観点からみていくときには、共感(力)ではなく、「共観(力)」という言葉・表現を使います。

共観という言葉は、一部キリスト教聖書の解説で使われる用語ですが一般的ではないですし、共観力という言葉は私の造語です。

コーチングの観点からみる、共観力は、単に相手の立場を考慮する、ということではなく、リアルタイムに相手の情報を把握し、自分の意図と合わせて、より抽象度の高い視点からコミュニケーションを図る、ことです。

このような抽象度の高い視点から交わされたコミュニケーションの内容は、双方にとって有益なWin-Winなものへと生成されていきます。

もちろん、こうした共観力をコミュニケーションの当事者が持ち合わせていない場合でも、有益なものは生み出せると思いますが、共観力を用いてコミュニケーションしたほうが、双方納得感の高い内容となるに違いありません。

では、この共観力と表現したものは何か。

それは、「言葉で表現されない非言語で相手が持っている情報を、あなたが観る行為」、というものです。

わたしたちは、相手のことを慮る、考慮する、いうと、相手の置かれている立場、これまでの経緯、他人の評判、相手の言っていること、などで判断します。

自分が知った過去の情報と、相手の言っている情報を集めて、相手のことを慮っている、考慮している、といいます。

これ自体は別に不要なことではなく、普通に必要なことです。

逆にこうした情報がないと、相手のことを慮れない、と思ってしまいます。

当然ですよね。

何も言わないのでは、相手のことを慮れないからです。

相手のことを慮りたいから、いろいろ教えて、となるわけです。

しかし、しかしです。

共観力は、そうした情報は不要です。

今目の前にいる、相手の存在から相手が望んでいたり、考えている事、イメージを自分も観るのです。

「なに言っているんですか、そんなこと無理でしょう。」

あなたはそう思うかもしれません。

でも、普通の人間であれば、相手を見ていれば、いろいろとわかることはあります。

この人嬉しそうだな、とか悲しそうだな、というようなことは日常よくわかることです。

もしあなたが職場で会議の会場運営担当なったとしましょう。

何十人いる参加者が教室形式の会場で全員前方を向いて座っています。

会議が始まりしばらくして、ある女性がチラチラと後ろをみたり、上着の襟をたてるようなしぐさをしています。

あなたは、あ、会場が寒いのかな、空調が効きすぎたかな、などと気づくことはありませんか。

こうした相手のしぐさ、動きで相手の考え・感じている情報をあなたは把握することができます。

今お話したようなことは表情であったり、しぐさが伴いますので、非言語といっても分かりやすいですよね。

こうした非言語情報は重要なのです。

相手が言葉で内容を話しながらも、同時に表情やしぐさであなたに別の情報を伝えてくれているからです。

メンタリストといわれる人は、こうした情報を元に、言葉で伝えている内容の裏側や嘘を見抜いているわけです。

しかし、共観力は、そうした表情やしぐさといった非言語情報で観ることがメインではありません。

もちろんそうした情報は把握します。

さらにそのうえをいくのが共観力です。

オカルトと思われると困るのですが、相手が考えていることやイメージを観るのが、共観力です。

相手の表情やしぐさを観るのと同じように、相手の情報空間を観るのです。

気功やヒーリング的にいうと、相手のエネルギー状態、気の状態を観る、捉えるということになります。

実際、私はそうした相手の情報空間を観ています。

この相手のイメージしている情報が観えることにより、リアルタイムでコミュニケーションに密度が生まれます。

相手と自分の抽象度より、少し高い、いい感じの抽象度で内容を吟味することがスピーディーにできるのです。

コミュニケーションということでお話をしてきましたが、これは言い換えると、相手の内部表現へのアクセスであり、書き換えの技術、となります。

今回は、言葉で表現するのが難しい領域に踏み込んでお話ししました。

分かり難い点やご質問などがあるかもしれません。

その際はお気軽に、サイトのメールアドレス宛にご連絡ください。


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